ピルエット二回転3か月マスタープログラムとイカ足サポーター開発についての重要なお知らせ
ピルエット二回転3か月マスタープログラム
本プログラムは第四期を開催せずに一旦終了させていただくことにいたしました。
理由は、「イカ足サポーター」の開発に集中するためです。
ここで少し背景を説明させていただきます。
本プログラムは、
「ピルエット二回転ができるようになりたい!」
という、素朴なリクエストから始まりました。
当方自身、ラクラク二回転回れていたわけではありません。
子どもの生徒のようにいつの間にか出来るようになる、
なんて羨ましいことは大人からバレエを始めた当方には起こりませんでした。
普段は何とか一回転はできるけど、二回転はまぐれでたまに出来る程度。 いままでのバレエ経験の中で、きちんと回りきれたのはマックスで三回転です。
要するに、大して上手じゃなかったわけです。 そこで、あれこれ工夫しました。
その工夫の中で見えてきたものを最近増えてきた大人からバレエを始めた生徒さんに伝えたくてメルマガを発行し、リアルの講座も開催してきました。
その中で注目することになったのが「イカ足」です。
「イカ足」自体についての解説は、長くなってしまうので別の機会に譲るとして、今回は「イカ足サポーター開発の近況」について書かせて頂きます。
イカ足サポーター開発
イカ足サポーターはピルエット二回転が出来ない理由の一つ「イカ足」問題に対する解決策の一つです。
そういう意味ではピルエット二回転のサポートでもあります。
ですが、イカ足について大学との共同研究を進める中で、また日々イカ足サポーターの微調整などで、これまでに色々なパターンのイカ足と向き合う中で、
・イカ足の人はかなりの数に上ること(珍しくないレベル)
・イカ足の人はかなり高い確率で踊りにくさを抱えていること(特にルルヴェの安定性、痛みなど)
・着用条件のわずかな差(1ミリ以下。個人差有)で踊りにくさが大きく変わること
などが、分かってきました。
なお、年明け頃に上級者を対象に測定を行う予定です。詳細が決まり次第、ご案内させて頂きます。
これは、今踊りにくさを感じている人の中には、
足先の
「わずかな変化」
言い換えると、
「中足骨先端部と床との間」
の状態を調節することで、
いま抱えている踊りにくさが解消される可能性があるということです。
また、これらの経験を通して、この問題で悩んでいる人が当初予想していた範囲をはるかに超えて存在していることが分かってきました。
スポーツの分野では、イカ足であることが足の痛みや疲労骨折、さらにはパフォーマンスの低下といった悩みのタネになっています。
これは陸上の100メートル走に例えると、イカ足を解消するだけでタイムが上がるとか、ハイジャンプなら、今までより高く跳べるようになる。そんな可能性が潜んでいることになります。
また、ワガノワ・バレエ・アカデミーの生徒から聞いたバレエ界の事例として、世界的な超有名バレリーナが、実は元イカ足で悩んでいて、手術により問題解決を図っていたことも知りました。
医学的には中足骨の痛みを緩和する手術法が確立されているようなので、イカ足問題を抱えているアスリートやダンサーが、そういった手術を受けているケースがあるようです。
でも、アマチュアダンサーが、踊りにくさの解消目的でそういった手術を受けるのはあまり現実的ではないと思います。
それはプロを目指す本気組のダンサーでも同様かも知れません。
そもそも、イカ足が踊りにくさの一因になっていること自体、ほとんど知られていないと言う現実もあります。
したがって、レッスンの現場では、次のようなことが起こっているはずです。
つまり、 イカ足ではない教師が イカ足の生徒に対して
「こうして!」
と、 つま先の使い方やルルベのバランスの取り方を指導しても、
「そもそも無理」
な訳です。
先述の通り、 ワガノワ・バレエ・アカデミーでは、入学オーディションの際にイカ足かどうかがチェック事項に含まれているそうです。
しかし、 日本では事実上オーディション無しでバレエを学ぶことになるので、一定割合でイカ足の生徒も含まれることになります。
そのことを知らずに、ルルヴェのコツや筋トレを教えたとしても、的外れに終わる可能性が高いです。
生徒さんの中にはバレエ整体を受けたり、バレエトレーニングを受けたりする人が出てくるかも知れません。
でも、生徒も教師も整体師もこの問題を知らなかったら、やはり効果は限定的だったり、全くなかったりする訳です。
もちろん、解剖学を学んでも中足骨の長さは変わりません。
筋トレをしても同様です。
結局、いままではこの穴に落ちてしまった人を救う方法は、事実上なかったと思われます。
レッスンの現場にはイカ足の生徒が一定割合含まれています。
他の条件が同じだとして、イカ足持ちとそうでない生徒が同じレッスンを受けたら、どちらが早く上達するでしょうか?
推し測るまでもなく、イカ足ではない生徒です。
「イカ足ではない」
ということは、それだけでダンサーとしてはプラスなんです。 それが分かっているから、ワガノワ・バレエ・アカデミーではオーディションの項目に入れているわけです。
アスリートとしてもプラスです。
でも、生徒さんの中には、イカ足の人もそうでない人も混在しています。
それが普通です。
なので、イカ足の人達は、不必要に踊りにくさと戦いながらレッスンを受けているわけです。
同じ教室で同じレッスンを受けて、どんどん上手になる人と、そうでない人に別れる。
その一つの理由がイカ足だったのではないでしょうか?
でも、状況は変わってきました。
イカ足サポーターをつけて色々調べてみると、本人が自覚できるレベルで踊りやすさが増します。
いままで踊りにくさを背負って頑張って来た人たちが、その肩の荷を下ろして気持ちよく踊れるようになって来たわけです。
これって素晴らしいことだと思いませんか?
新体操やコンテンポラリーダンスでは、バレエシューズより素足に近いハーフシューズで踊ります。
イカ足起因の踊りにくさがダイレクトに影響します。
オリンピックなどで、実力を発揮しきれなかったり、海外のレベルに及ばなかったりしたとすると、それは努力とか才能ではなくて、単にイカ足の有無の違いによるものだったのかも知れません。
でも、これまでイカ足サポーターの利用者から届いた声を読む限りでは、上記のようないままでイカ足に邪魔されて発揮できなかった実力が発揮できるようになった可能性が高いです。
もちろん、全ての踊りにくさを解消することなど出来ません。
あくまでも、イカ足起因のものだけです。
それでも、いままで知られることもなく放置されていた状況に比べると、ずいぶんと踊りやすさが違ってくるはずです。
そして、それはバレエに限らず、ダンスに限らず、アスリートや一般の人の生活にも良い意味で変化をもたらすはずです。
より良く生活できる、より良く活動できる状態で、一人ひとりが能力を発揮したら、
バレエ界の底上げになるし、ダンス界の底上げになるし、スポーツ界でも底上げになるし、
もっと広く日本全体の底上げにつながるのではないでしょうか?
話が大きくなってしまいました。 身近な話に戻すと、今まで何故か踊りにくいと感じていた人が、踊りやすいと喜べる。
今まで以上に楽しんでバレエのレッスンを受けられる、そんな状況がもう目の前に迫っているということです。
そのためには、イカ足サポーターの開発が必要です。
バレエシューズやトウシューズはいろいろな会社から沢山の種類の製品が作られています。
でも、このイカ足問題の解決を意図したものは当方が知る限りでは皆無です。
関連しているものは若干見つかっています。
それらは今後ご紹介していく予定です。
これだけ抱えている人が多い問題でありながら、当人(生徒さん)も周囲(教師や治療師)も気づいていないために、事実上放置されている。
それでいて踊りにくさは感じている。
この状況に、一つの光を差す活動になります。
イカ足と気付いている人も気づいていない人も、
一人でも多くのイカ足持ちの人に上手に踊れる楽しさを感じて頂くために、
イカ足サポーターを開発・普及させることに当方の時間を割く必要があると認識するに至りました。
その一方で、時間は有限です。 やりたいこと、興味あることすべてに時間を割くことは出来ません。
そこで、今回、ピルエット二回転3か月マスタープログラムの開催は一旦中止させていただき、イカ足サポーターの開発・普及を優先させていただくことに致しました。
なお、第四期にお申込みの方、あるいは申し込もうと思っていた方については、グループ指導ではなく、個人指導の形で本プログラムを受けて頂けるように致しました。
これまで個人指導の価格はグループ指導より高く設定させていただいておりましたが、今回第四期の開催に代えてお申込みの方に限り、グループ指導の価格と同額(41パーセント割引)で受講して頂けるようにいたします。
参加希望だった方は、個人指導の方にお申し込みください。日時は個別に決定。
そして、それ以降の受付は当面見合わせさせて頂きます。
ピルエット二回転マスタープグラムの個人指導への申込期限は11月末日とさせて頂きます。
ご希望の方はこちらよりお申し込みください。
(こちらは終了しました)
イカ足ポーターの最新版はこちらよりお申し込みください。
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