届かないラジオのような教え方
一般的な傾向として、生徒さんは有名ダンサーに教えてもらいたがります。
海外で、プリンシパルを努めたような方とかが分かりやすいですね。
夏休みなどに開催されるワークショップなどで、そういったトップダンサーの直接指導を受ける機会を得ることは珍しくはないです。
実際受けてみると、直接お会い出来るワクワク感に興奮を覚えつつも、
「それだけ?」
と思えなくもないことがあります。
トップダンサーに上り詰めるということは、自分自身を誰よりも上達させることに成功した方です。
なので、その教えにはプライスレスな価値があるはず、と期待に胸を躍らせて生徒達は参加します。
期待値が高い(^^;
ちょっと危険な予感が…
まあ、同じ空気を吸う経験だけでも価値はあるので、いろんな学びを得てはいるはずなんですが…
先生は間違ったことやいい加減なことはまったく指導していないのに、生徒達は驚くほど学べていない。
というか、何を言われたかも分からないまま帰ってくるということがあります。
先生の熱意は伝わっても、バレエが、踊りが伝わらない。
その一方で、ごく少数だけが、打てば響くように踊りが変わっていく。
普段のレッスンでも経験ありませんか?
実はこのパターン。
バレエに限らず、スポーツ全般、あるいは、人の学習のすべてで起こっていると言っても過言ではありません。
と言っているのは、私ではなくて脳科学者の方達です。
バレエ教師に限らず、人に何かを教える役割を担っている人が、このことを知らないと
「特定少数しか上達させられなくなっている」
はずです。
その他大勢は蚊帳の外に追いやられています。
でも、当事者(教師も生徒も)そのことに気づいていないのが普通なので、何の改善も起こりません。
そのまま、双方ともに良かれと思ってン十年、と言うこともどうやら起きています。
実はこれ、メカニズムがすでに分かっていて、脳科学によると3つに分けて解説されることが多かったのですが、最近4つに分かれることを知りました。
これを踏まえて、次回からバレエの教えを解説していきます。
バレエ教室あるある
みたいな部分がありますが、
預かっている生徒を一人でも多く上達させたいと願っている先生には間違いなく役立てていただける内容になるかと思います。
つづく。
↓
https://balletup.com/?portfolio=bad-tuning-ballet
最後までお読み頂きありがとうございました。
バレエ上達ナビゲーター 長岐
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