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体感して踊る

体感して踊る

3.運動タイプ(体を動かして覚える)

 

得意:
踊ったときに感じる身体の感覚で学ぼうとします。

新しいステップを習うときには、理解する前に、まず動いてしまいます。

そして試行錯誤しながら形を作っていきます。

引き上げをした時の体幹の感覚とか、回転している時の軸や平衡感覚といった、言葉でも映像でも表しにくい体の内部で感じる感覚(運動感覚)が主となります。

言葉にしにくい微妙な動きの違いも感じ分けることができます。

また、動きに伴う体の感覚を「グイッ」とか「キュッ」とか、「クルクル」「ピクピク」「サーッと」といった擬音語や擬態語で表現する傾向があります。

レッスン中イメージするのも、映像や音楽ではなく、動きいたときの体の感覚(ターンアウトの感覚、引き上げの感覚とか)が主となります。

 

不得意:
自分がどう動いたのか、相手にどう動いてほしいのか、言葉で説明することが苦手です。

動きを説明しようとすると「ギュッとする感じ」「サッと引いてパッと出す」のような擬音語や擬態語がよく使われ、相手がそれを理解できなくても、繰り返し言うことがあります。

これらを考慮すると、このタイプの生徒への指導上のポイントが見えてきますね。

 

指導上のポイント:
得意なチャンネルである「運動感覚」を通して情報を伝えることを意識すると学びがスムーズになります。

たとえば、お手本を見せる際に、意識すべき体の部位をさすったり押さえたりして、触覚や深部感覚を刺激しながら説明します。

ジャンプしたり、脚を上げたりといった大きな動きをする時は「バーン」とか「えいっ」とか、その動きの状態に合わせた擬音語や擬態語を交えて指導します。

繊細な動きについても同様です。

お手本を見せたり理論的に説明したりして終わらずに、擬音語や擬態語を交え、直接体を触る押すなどして触覚、深部感覚を刺激することで動きのイメージ構築を促します。

さらに、不得意なチャンネルの情報も伝えることで、運動感覚への偏りを和らげます。

たとえば、お手本を見せながら擬音語や擬態語で音楽に合わせてリズムをとったり、説明・触る・音を同時に与えておくなど。

 

いかがでしたか?

このテーマが始まるところで、

バレエレッスンあるある

みたいな話になると書いた理由がお分かりいただけましたでしょうか?

以上で、生徒についての三つの学習タイプの説明は終わりです。

 

でも、ちょっと待ってください。

三つの学習タイプは生徒だけでなくて先生にもありますよね?

それについては、次回。

https://balletup.com/?portfolio=teachers-business

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

バレエ上達ナビゲーター 長岐

 

 

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