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切ったバレエシューズを履いてルルベしてみた!

先日切ったばかりのバレエシューズ。

そのまま置いておくにも気になってしょうがない。

 
そこで、おもむろに履いてみることにしました。

もちろん、切ったままで、です。

趾(あしゆび)が丸見えです。

ちょっと恥ずかしい感じがするかも知れません。(*´Д`)

 
レッスンでは良くタンデュの時など、

 
「指が丸まってる!٩(๑`^´๑)۶」

 
と注意されることがありますね。

もし、このシューズ履いてたら、言い訳できないですね。

 
あ、そもそも、

このシューズではバレエを踊ることは出来ませんね。(^_^;

 
そこで、

頭隠して尻隠さず。

切ったシューズのつま先側だけ履いてみることにしました。

あ、これでもバレエは踊れませんね。(^_^;

 
でも、今研究中のルルベは出来そうです。

早速やってみました。(^_^)v

この角度からだと、シューズがほとんど見えません。

足裏と床の間に靴底(ソール)の断面が見えますね。ʕʘ‿ʘʔ

これを見て衝撃の新発見をしてしまいました!

 
何か気が付きましたか?

足裏がソールに乗っていますよね。

そのソールには厚みがありますね。当たり前ですけど。

この写真のソールだと何ミリくらいあると思いますか?

 
定規を当ててみた所、約4ミリでした。

「約4ミリ」

結構な厚みだと思いませんか?

これは切った断面を見て、初めて気がついたことだったんです。

 
なぜなら、切る前、普通のバレエシューズの底を靴の中から覗いて見ると、

ソールが少し厚みを持っていることがわかります。

これが約2ミリです。

2ミリ程度だと、ほとんど気になりませんよね。

いや、私は今までほとんど気にしていませんでした。(^_^;

 
そして、今度はシューズの裏側から見ると、やはりソールが見えますね。

このとき見えるソールの厚みもあまり気にしていませんでした。

これも約2ミリです。

でも考えてみたら、中側に2ミリ、外側に2ミリです。

2 + 2 = 4

両方合わせたら4ミリですね。

何をいまさらそんなアタリマエのことを、って攻められそうですが、4ミリですよ!

 
ここで、写真の第一中足骨とソールの関係を見てください。

もう一度同じ写真をお見せします。

第一中足骨がソールに乗っていないのが分かりますか?

 
第二中足骨はソールに乗っているので、体重がしっかりこの骨にかかります。

でも、第一中足骨は床と4ミリ以上離れているので、体重がかかりません。

ということは、このイカ足と同じ。

第二中足骨より第一中足骨が短くなったような関係性が出来上がっていますね。

要するに第一中足骨に体重が乗らない。

なので、グラつくわけです。

もともとイカ足ではなかった足が、バレエシューズを履いたとき、ソールに第一中足骨が乗らなくなっていると、

見かけ上イカ足と同じ

になってしまう。

 
何ということでしょう(´Д`)

本来イカ足ではないのに、バレエシューズを履いているときだけはイカ足になってしまう。

これでは、わざわざ踊りにくくするためにバレエシューズを履いているようなものではありませんか?

バレエが上手になるための助けとして履いたはずのバレエシューズが、実はこっそり上達の妨げとして機能していた。

 
気付いていましたか?

当方は、この写真を見て確信しましたね。

そこで、この写真で足のモデルになってくれたダンサーさんに再確認してみました。

すると、

「確かに、
 床上で素足でルルベした時より、
 バレエシューズを履いてルルベ
 した時のほうが不安定に感じる。」

とのこと。
ご本人も意外だったと。

理由はすでに述べたとおりですね。

 
この状況を図示するために、同じ写真に中足骨を描き入れてみました。


(タップしてソールを拡大してみてください。)

 
この中足骨は目安となるように重ねて描いたもので、あまり正確ではありません。

でも、おおよその位置関係は示せていると思います。

この写真に写っている方の足は、それほどはっきりしたイカ足ではありませんね。
(イカ足って何?という方はこちら

つまり、第一中足骨と第ニ中足骨の先端の長さの差がそれほど大きくはありません。

ところがです。

ここからが超大事!

バレエシューズのソールの厚み分、第一中足骨が床から離れて浮いてしまっていることが見て取れますね。

これでは仮のイカ足状態です。

そこで、これを

仮性イカ足

と名付けました。

 
世の中には二種類のイカ足があったんです。

床上でルルベすると、第一中足骨の先端が浮くのが「真性イカ足」。

床上なら第一中足骨の先端にも体重がかかるけど、バレエシューズを履いてルルベすると、第一中足骨の先端が浮いてしまうのが「仮性イカ足」。

この2つの「イカ足」がいままでこっそり影に隠れてバレエの上達を妨げていたのです。

 
そう考えると、バレエシューズ選びの基準が変わる気がしませんか?

バレエシューズのソールにも幅広、幅狭いろいろあります。

なので、セーフな人はたくさんいると思います。

でも、

「自分もそうかも?」

と思った方は、
今すぐバレエシューズを履いて、
ルルベしてみてください。

 
第一中足骨の先端が浮いていませんか?

もし浮いていたら、おめでとうございます。

あなたは「仮性イカ足」でした。

今まで余計に苦労していた可能性があります。

・お友達が楽にできて自分が出来なかった原因はこれかも知れません。
・先生に「何度言ったら分かるの?」と言われ続けた理由はこれかも知れません。

 
もしそうだったとすると、
この問題を解決すれば、
もっと上手に踊れるようになるはずです。

 
まだまだ解説しなきゃいけないことがありますね。

順次、書き足していきます。

 
PS1
「隠れイカ足」についてはこちら

PS2
「真性イカ足」のための改善策はこちら


 

 

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