バレエ指導における解剖学の生かし方(導入は必然?)
日本でバレエ指導をするなら
1) 伝統に忠実であろうとするのか
2) バレエ以外の知識を取り入れようとするのか
のどちらかになります。
あと、もう一つの可能性として、
3) 独自の指導法で教える
というのもあります。
ただし、3はバレエの様式を放棄することにつながる、つまり、バレエではなくなる(創作ダンスになる)可能性があります。
いまは、話が散らからない様に、
1) 伝統に忠実であろうとするのか
2) バレエ以外の知識を取り入れようとするのか
で話を進めます。
日本の実情に照らすと、
1は、普通は経済的に成り立たないでしょう。
ワガノワ・バレエ・アカデミーでは、資料によると70人中1人が入学できる。
それぐらいの厳しさです。
10人のクラスを作るには700人集めなければなりません。
伝統に忠実とはそう言うことです。
よほどのカリスマ性がなければ、700人も集められませんよね。
しかも、ほとんどが落とされるのがわかっていてもです。
その可能性はゼロではないでしょうが、このメルマガが想定しているのは、カリスマティーチャーではありません。
以前、「凡人の売り方」とか書かせて頂きましたが、そういう記事を読んでいただける方です。
最新の調査では、日本の教室の平均生徒数は77名ですから、教室に生徒1人しか残らないような状況になります。
試しに1人にしてみましょうか?
すると、経営的には、お月謝を 77倍にしてトントン。
その1人の生徒さんが払ってくれるでしょうか?
通常の月謝が 7,000円なら 77倍で 539,000円です。
毎月です。(^^メ
経済的にはそういうことになります。
すると、残ったのは
2) バレエ以外の知識を取り入れようとするのか
こちらになります。
そこで登場したのが、
解剖学
解剖学を学ぶことで、今まで説明できながったことが次々と説明できる様になりました。
・ターンアウトはどこの筋肉で行うのか?
・脚上げはどこの筋肉で行うのか?
解剖学の本を開くと
「これです。」
と書いてある。
「何て分かりやすい。」
「生徒に伝えられる情報が増えた。」
この気づきに喜びを覚えた人はたくさんいると思います。
ところがです。
つづく。
↓
https://balletup.com/?portfolio=out-of-anatomy-1
最後までお読み頂きありがとうございました。
長岐裕之
バレエの「教え力」と「教室経営力」をアップさせるメルマガ『バレエのせんせい通信』のご登録はこちら。
最近のコメント