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バレエ指導における解剖学の生かし方(黎明期)

バレエ指導における解剖学の生かし方(黎明期)

解剖学、最近流行っていますね。

20年前までは、日本のバレエ教育と解剖学はほとんど接点がありませんでした。

ところが、元ローザンヌ国際バレエコンクール芸術委員長ヤン・ヌイッツ先生が「解剖学的アプローチのバレエ」を導入してから状況は一転しました。

この時、バレエの指導法と解剖学がセットになって日本中に広まったわけです。

急に広まったと言うことは、裏を返せば当時の日本のバレエ界に不足していたものがあったからとも言えます。

ヤン先生の下に集まったのは、生徒だけではなくて教師もでした。

なぜバレエ教師が集まったのでしょうか?

当方も含め最初期にヤン先生のセミナーに繰り返し参加していたバレエ教師や治療師、トレーナーの方達、要するに指導する側の人達は、単に解剖学が学びたかったわけではなかったはずです。

当時の状況から察するに、それはバレエをどう教えたら良いのか、その答えだと思います。

それまでは、それぞれの教師が個人的経験を元に、自分の先生の見よう見まねで生徒に指導するのが当たり前でした。

だから、バレエ教師と言っても、教えることに関しては、専門教育を受けていないのが当たり前。

教えの上手下手は、教師の才能に預けられていた感があります。

さらに、バレエ教師自身が怪我でプロになることを断念していたり、周囲にそういう知人友人が何人もいたりして、教師を続けるには、後ろ盾がない状態だったように思います。

となると、上手になる生徒もいれば、上手にならない生徒も出てくる。

怪我をする生徒もいればしない生徒もいる。

そのバラツキがかなり大きかったと思います。

それはたとえば、何十人も生徒がいて、目を惹くほど上手になる生徒はほんの一握りで、その他大勢はいつまでも花が開かない、とか。

そう言った相談を保護者の方からよく頂いていました。

未だにその傾向は色濃く残っていますが。。

多数の生徒を預かっても、特定少数しか上達させられないとしたら、指導力が疑われても仕方ないですね。

そんな状況が当たり前だったので、先生の中にも指導法を学びたいと言う欲求が潜んでいたんだと思います。

それは、教師として自分が成長したいと言う思いの表れだったのでしょう。

自分の生徒を一人でも多く上達させられるようになりたいと言う人もいたかと思います。

この点については、このメルマガで解決方法を提案してきましたね。

では、バレエの本場、ヨーロッパやロシアではどうなんでしょうか?

https://balletup.com/?portfolio=how-to-use-anatomy-in-ballet-2

最後までお読み頂きありがとうございました。

長岐裕之

 

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