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いつ回り始めるとニ回転しやすいか?

ピルエットの「回転」をいつ始めると2回転しやすくなると思いますか?

ピルエットは回転動作と言っても複数の動作の組み合わせですよね。

そこで、

1. プレパレーションでプリエダウン
2. プリエアップしてルルベ
3. ルティレで止まっている間にくるり
4. プリエしてポーズ

と4つの段階に分けてみます。
では、この中で

「回転」

が始まるタイミングはどこでしょうか?

どこかで回り始めるんですが、
その回り始める瞬間のことです。

ピルエットが苦手な方は、
意外とこれが分からないということがあります。

プレパレーションまでは何が起きているか分かるけど、そこから先は

「エイッ!」

の中に全部入ってしまって、
何となくポーズで終わる、みたいな状況です。

で、自分で自分が何をしているかをモニター出来ていなかったりします。

何をしているか意識できないから、
どこをどう直そうにも指示が出せない。

こういう場合、
・腕をどうするかとか
・つま先をどうするかとか
・顔をどうするかとか

コツとかノウハウを学んでも、
正しく指示出しが出来ないので動作の改善は起こりません。

もしご自身の回り始めの瞬間を感じ取れていないとしたら、いまその場で確認してみてください。

で、今回の本題は

「回り始めの瞬間」

です。

これは絶対的な答えがあるわけではないので、ここでも

「これが答えだ」

と断定することはしません。

ただ、これができるようになると2回転がより簡単になるというお話です。

YouTubeでピルエットのやり方を解説している動画が大量に出ていますが、たいてい言及していないのがこの

「回り始めのタイミング」

です。
多少触れているものもありますが、

「解説と実演が違う」

なんてことが珍しくない。(^^;

なので、
余計にわかりづらくなっています。

簡単に言うと、次の2つです。

1. プリエダウンの途中で回り始める
2. プリエアップしながら回り始める

2は、プレパレーションで曲がっている膝を一気に伸ばしてルルベに立ち上がろうとするその瞬間に回り始める、というパターンです。

このタイミングで回り始める方は多いですし、YouTubeの動画でもそれを推奨していたりします。

でも、よく見ると、

膝が伸び始める前から回り始めている

ものがあります。

つまり、1。

たとえばこちらの動画。

ちょうどそのタイミングのところから再生が始まりますので、目を凝らしてご覧ください。

 

いかがでしたか?

膝が伸び始める前から回り始めているのがお分かりいただけたでしょうか?

実際にトライしてみてください。

もしかすると、
普段のタイミングと違いすぎて全然回れないかもしれません。

でも、実は、ピルエット2回転には、

このプリエダウンの途中から
言い換えると、
プリエアップに入る前から

回り始める方が有利なんです。
そのメカニズムについては別な機会に。

もうひとつ関連動画を紹介します。

超有名なミハイル・バリシニコフの11回転のピルエット。

あなたもご覧になったことがあるのでは?

実はバリシニコフもこのタイミングです。

膝が伸び始める前から回り始めています。

バリシニコフはベルトをしているので、膝が伸び始める瞬間、ベルトの正面がどこを向いているか確かめてみてください。

すでに体幹が回り始めていることが見て取れますよ。

たとえばこちら

ね!
 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

バレエコンシェルジュ 長岐


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