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ピルエット二回転を成功させる公式

前回、回転が完了するまで、バランスを保ちながら体重を支え続けられているか疑ってみようということで、

軸脚でのバランスと体重のキープ

を提案しました。

これが出来た上で組み合わせる必要がある要素を確認してみると次のようになります。

 

■ピルエットの構成要素(分習法)

ピルエットを成功させるには、

・軸脚でのバランスと体重のキープ
・顔のスポット
・腕のさばき
・反対側の脇の送り(バレエの法則)
・軸脚のターンアウト
・動脚のターンアウト
・軸の形成(引き上げ)
などなど。

これらたくさんの要素をすべて同時にコントロールしなければなりません。

 

この中で核となるのは先程の

・軸脚でのバランスと体重のキープ

これが本プログラムで一番注目している要素となります。

この要素について、ピルエット一回転と二回転の違いは何でしょうか?

 

それは、

キープ時間

です。

 

何秒間キープできるか?

という時間の長さのことです。

 

ピルエット二回転をまぐれで成功させたことがある人の中には、それは高速回転だった、と言うケースがあるかと思います。

それだと、キープできる時間の長さではなくて、回転速度を上げて成功したことになります。

 

これを式に書くと、

ピルエットの回転数 = キープ時間 × 回転速度

 

■ピルエット一回転

軸脚のキープ時間が1秒間だとします。

回転速度が1秒間あたり1回転(1回転/秒)なら、

ピルエットの回転数 = 1秒間 × 1回転/秒

= 1回転

となります。

 

ピルエット二回転を成功させるには、キープ時間を長くするか、回転速度を上げるかのどちらかとなります。

 

■ピルエット二回転1(回転速度で)

回転速度を2倍にすると、

ピルエット二回転 = 1秒間 × 2回転/秒

= 2回転

 

■ピルエット二回転2(キープ時間で)

キープ時間を2倍にすると、

ピルエット二回転 = 2秒間 × 1回転/秒

= 2回転

 

■ピルエット二回転3(間を取って)

いきなり2倍は難しい場合、間を取って、

ピルエット二回転 = 1.414秒間 × 1.414回転/秒

≒ 2回転

という手もあります。

 

実際は、キープ時間と回転速度を適度に組み合わせて達成することになります。

 

■3回転以上は?

回転数が増えてくると、途中で回転の勢いを追加して余計に回るというテクニックが使えます。

でも、いまは2回転が目標なので、エイっと最初に付けた勢いで2回転回るピルエットを扱うことにします。

 

つづく。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

バレエコンシェルジュ 長岐

 


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