神経衰弱的アプローチ成功の秘訣

ピルエット二回転が出来るようになるには、今までと同じことを繰り返してはダメなんでしたね。

そこで、

さっきと違うことをする。

というアプローチが大事と書きました。

この時、意外と多くの方がやってしまいがちなパターンがあります。

それは、

正しいやり方“だけ”を探してしまう。

ということ。
正しく出来るようになりたいんだからそれで良いのでは?

と思うかも知れませんが、そんなことはありません。

実はこれだと中々出来るようにならないんです。

「そんな、バカな!」

とお思いかも知れませんが、もう少しお付き合いください。

 

■ありがちな事例紹介

ピルエットのプレパレーションからルルヴェに立ち上がる動作

を例に説明します。

プレパレーションでプリエをして、
一気にルルヴェに立ち上がりますね。

立ち上がったときには、体を貫く軸がピンと出来るようなイメージです。

この軸が垂直にピンと張ることが出来れば正しく出来たと、呼ぶことにします。

それに対して、ピルエット二回転が出来ない方は、

1. 軸がピンと張れていない。
2. 軸が斜めに傾いている。

のどちらかになっていることが多いです。

 

■ピルエットの軸の乱れの原因

原因は、下記のようなものです。

1) 足首まわりが硬くてルルヴェを高く出来ない。
2) 足をポイントする力が弱くてピンと張れない。
3) 膝が伸びきらなくて股関節も伸ばしきれない。
4) 股関節が伸びなくて前かがみになっている。
5) 出っ尻で反り腰気味になっている。
6) 猫背で背中が丸まっている。
7) 肩が巻き込まれていて胸をはれていない。
8) 顎が前に出ている。
9) ルルヴェに立ち上がる方向が傾いている(前・横・後ろ)
10) イカ足(第2中足骨が最長)になっている。
などなど。

一つでも該当するものがあれば、それがなくなると回れるようになっているかも知れません。

この中で一つ

9) ルルヴェに立ち上がる方向が傾いている(前・横・後ろ)

を例に取り上げてみます。

 

■軸が左に傾く場合の対策例

たとえば、いつも軸が左に傾いて回転が終わることを繰り返しているとします。

これが真っ直ぐ上に伸びるようになれば良いわけですね。

この時、生徒さんが何を目指すかで結果が違ってきます。

 

■ありがちな対策

左に傾くのが分かっているのだから、

正しい方向の真っ直ぐに立ち上がろう。

とやり方を変えようとします。

これが一般的かと思います。

でも、当方はこれをおすすめしません。

なぜなら、もっと早く出来るようになる可能性があるからです。

 

■おすすめの対策

それに対して、当方がお勧めするのは、

わざと右に傾くように立ち上がる

です。

わざと右に傾けているので、今度は右に傾いて終わります。

それじゃ、結局傾いているのだからダメでは?

ごもっとも。

でも、これで良いんです。

「ピルエット二回転」3か月マスタープログラムの第一期5日目でちょうどこの場面に出くわしました。

まず、その結果をお伝えします。

 

■生徒Aさんの実例

生徒Aさんがちょうどこの左傾きで困っていました。

Aさんは、プログラムの4日目で

あっ、二回転回れた!

と、二回転回れる成功体験をし、五回目に再現性を高めようとしていました。

講座の中では、腕の使い方、プリエの使い方など、少しずつ回りやすくなるためのコツをお教えします。

それを実際にやってみて確認する中で、時々二回転回れることがあります。

その数を数えてみた所、開始から85分位までに10回二回転回れていました。

ここで言う二回転とは、回転が終わる時体が正面に戻れているものを指します。

なので、ピルエットとしては、腕のポジションやランディングなどまだ課題は残っています。

でも、体が二回回って正面を向くことが出来た、という回数です。

そして、ここで上記のように、右にあえて傾けるようにルルヴェの立ち方を変えていただきました。

すると、ご本人の感覚的には明らかに変な訳です。

コンフォートゾーンから思い切り外れているからそう感じるんですね。

でも、それでいいので続けていただきました。

そして、このアドバイスをしてから終了までの5分間に何回二回転が回れたかというと、10回です。

・最初の85分間に10回
・わざと反対に傾けるようにしてからの5分間で10回

いかがですか?

あえて正しく真っ直ぐに立つようには言わなかったんです。

でも、二回転の再現性が明らかに高まっていますよね。

つづく。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

バレエ上達ナビゲーター 長岐

 


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